こんにちは。
沖縄県那覇市久茂地ゆいレール「県庁前駅」から徒歩1分、歯並び矯正とホワイトニング・クリーニング専門の【デンタルサロンCLASS-A】です。
歯並びを治したい、矯正治療を始めたいという方によく聞かれる質問!!
それは、私の歯並びはマウスピース型矯正装置(インビザライン)がいいの?それともワイヤー矯正装置がいいの?

そこで今回は、デンタルサロンCLASS-Aでのマウスピース型矯正治療(インビザライン)とワイヤー矯正治療をどのように患者様に選んでもらっているかについて解説していきます。ちょっとだけ小難しい専門用語も混じりますがどうかお付き合いください。
歯並びを正す、歯科矯正治療は100年以上の歴史があります。その間、歯並びを治すために開発されてきた材料や治療法の変化に伴い、これまでに様々な装置が開発されてきました。表側のワイヤー矯正装置でいえば、まず歯に直接装置(ブラケット)を張り付けるほど強力な接着剤がなかったので、バンドと言って歯に銀のリングを1周巻き付けてそこにブラケットをロウ着していました。私も教科書でしかみたことのない方法です。今でも奥歯にはこの方法で装置を付けることがあります。患者様には矯正治療のなかでこの作業が一番痛かったーと言われることが多いので、これを全部の歯にやるなんて想像しただけで昔は矯正治療される患者様もそれを治療するドクターも大変だっただろうなぁと容易に想像されます。虫歯治療でも昔は、前歯の被せものがとれて困ったという話をよく聞きましたが、最近はあまり聞かなくなりましたよね。逆にすぐに被せものや仮歯がはずれてしまうと、あそこの歯医者は下手だから行かないほうがいいよと口コミされてしまうような時代です。ではなぜあまり被せものがはずれなくなったのでしょうか?これは歯科の接着剤の品質向上の技術によるものです。歯科矯正治療においてもこの接着技術の進歩は、かなりの恩恵を受けることになりました。あの地獄のようなバンドから解放され、直接ブラケットを歯に接着できるようになったのです。この方法をダイレクトボンディングといいます。

ダイレクトボンディングができるようになってから、今度は様々なブラケットやワイヤーの開発が進みました。ブラケットの材質でいえばメタルやセラミック、ハイブリッドやサファイヤといったいろいろな材質で作られたブラケットが開発され、ブラケットにある溝の大きさや角度等も研究され、それぞれぞれの人種や骨格に合うものが都度開発されてきました。矯正治療に不可欠なワイヤーも硬いものではなく形状記憶ワイヤーといって、しなやかで曲げようとしても曲がらないワイヤーが開発され、弱い力から歯を動かし始めることができるようになったことで、かなり痛みが軽減できるようになりました。またワイヤーの見た目も銀色だけではなくホワイトワイヤーも発売されるようになりました。ブラケットにワイヤーをセットする方法も、細いワイヤー(結紮線)、ゴム(モジュール)、またこれらを必要としないブラケットにシャッターが付与されているもの(セルフライゲーションブラケット)等、様々です。またこのワイヤー矯正の治療方法は裏側矯正治療(リンガル)にも応用され、今では目立ちにくく矯正治療をワイヤー矯正で行うことが可能になっています。これらのワイヤー矯正に使用する多くの装置は、装置が開発され新しく発売されるたびに、また良い商品、使いやすく患者様も喜ぶような商品が発売されたなーと感心していましたが、どれもこれも根本的には歯にブラケットを付けてワイヤーで歯を動かすというもの、つまりダイレクトボンディングの応用に過ぎませんでした。しかし、20年程前にこの方法を根本から覆す方法が発見されました。これがアライナー矯正、マウスピース型矯正治療です。透明なシートを歯に装着して歯を動かすシステムでダイレクトボンディング法を用いるワイヤー矯正のシステムとは全く異なる方法でした。今でこそマウスピース型矯正装置が市場にどんどん出回っておりますが発売当初は誰もがこんな方法で歯が動くはずがないと思っていました。実際に使用してみた私たち矯正医の感覚としてもワイヤー矯正ならすぐに動くはずの動きもマウスピース型矯正装置ではうまくいかないこともしばしばでした。しかし、マウスピース型矯正装置も20年近くたちやっとワイヤー矯正装置と近い治療結果が出せるまでに改良されてきました。なぜこんな短期間でここまで改良されたかというと、マウスピース型矯正装置とワイヤー矯正装置の決定的な違いが、デジタル化されたデーターを積極的に用いて治療するというところです。マウスピース型矯正装置の発売当初は症例数が少なくこのデーターが不足しており治療がうまくいきませんでした。しかし最近ではこのデーターも豊富に集まってきておりワイヤー矯正に近い仕上がりをマウスピース型矯正治療でも可能になってきました。ここで注意なのですが、マウスピース型矯正治療では特にベースとなるデジタル化されたデーターがとても重要ですからとにかく歴史が長く多くのドクターが採用している商品のマウスピース型矯正装置が有効です。この点を踏まえるとやはり、アライン社が出しているマウスピース型矯正装置(インビザライン)が群を抜いているでしょう。近頃のマウスピース型矯正治療の市場拡大により安価なマウスピース型矯正装置も増えておりますが同じマウスピース型矯正装置でもやはり歴史の浅いものや各個人の病院で手作りされているようなマウスピース型矯正装置では同じ治療効果は生まれないと思ってよいでしょう。自分が始めようとしているマウスピース型矯正治療がどこの会社のどの商品なのかまでチェックしてみるのも良いかもしれません。ちなみにデンタルサロンCLASS-Aではアライン社のマウスピース型矯正装置(インビザライン)を採用しております。ここまで読み進めて頂くとやはり取り外しできるし、見えないしマウスピース型矯正装置(インビザライン)がいいなぁと思うでしょう。

確かにマウスピース型矯正装置、アライナー治療は画期的な方法ですがワイヤー矯正にしかできない歯の動きというのが存在します。歯の移動様式は圧下・挺出・回転・傾斜・トルク・歯体移動(傾斜とトルクの併用です)です。矯正治療では、上記に記載した単純化された歯の移動を単独で、もしくは組み合わせる事(歯体移動)で歯を動かしていきます。この移動様式のほぼすべてをワイヤー矯正では行えますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)ではワイヤー矯正に比べて困難な移動様式が存在するからです。それは、歯体移動・トルク・回転といった動きが苦手です。挺出もできなくはないですがワイヤー矯正に比べると劣ります。その理由は、マウスピース型矯正装置もワイヤー矯正装置も機械的な力を作用させる場所が歯の表面であることは同じですが、それぞれの装置の材質と、力を作用させる装置の形態の違いにより移動様式に制限がでてきてしまいます。結果として治療効果に大きな差が生まれてしまうことがあります。言い換えれば、これらの歯体移動・トルク・回転の移動様式が少ない治療であればマウスピース型矯正装置(インビザライン)でも十分な治療効果を得られ、逆にワイヤー矯正では少し難しい細部の審美性を得ることも可能です。
さて本題に戻ります。
自分の歯並びにはマスピース型矯正装置(インビザライン)を使用したほうがいいの?ワイヤー矯正治療がいいの?デンタルサロンCLASS-Aでは患者様のご希望にもよりますがどちらの装置にも長所・短所があるため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)だけとかワイヤー矯正装置しか使用しない等はせずに、それぞれの長所だけをいいとこ取りをした治療もお勧めしております。つまり患者様によっては両方使用したほうがよければ、マウスピース型矯正装置(インビザライン)もワイヤー矯正装置も使用します。
見失ってはいけないことは本来、歯並びを治すことが目的です。矯正装置ばかりにこだわりすぎて、矯正治療のゴールを変えることはしてほしくありません。歯並びを治すための道具にすぎない矯正装置にこだわりすぎることで治療のゴールに制限をかけることは治療の質を落とし、治療のゴールが最高なところまで到達できない可能性も出てきてはもったいないですよ。美しく正しい歯並びを手に入れることは一生の宝です。ぜひ慎重に治療方法や病院選びをしてください。
今日から12月ですね。2025年も残すところ後1ヶ月となりました。
デンタルサロンCLASS-Aでは今年も多くの患者様が矯正治療を終えてご卒業されました。このため初診相談の枠をいつもより増やしてお待ちしております。この機会にぜひ一度歯並び相談を矯正歯科専門のクリニックで受けてみませんか。

