マウスピース型矯正装置(インビザライン矯正)

マウスピース型矯正装置について

マウスピース型矯正装置について

近年急速に普及しているのが矯正歯科治療を専門に行う歯科医師が提供するマウスピース型矯正装置です。
歯の表にも裏にもワイヤー等の固定式の装置は一切使用せずに透明なマウスピースを患者様ご自身で装着して頂くことにより歯並びを治す方法です。最大の特徴は取り外しが可能な装置であることです。

ワイヤー矯正は、形状記憶のワイヤーや曲げたワイヤーがもとに戻ろうとする力を利用して歯を移動させていますが、マウスピース型矯正装置は、
今の歯並びより少しだけ歯並びを改善させたマウスピースを作製装着して歯に力をかけ、それを次々に使い捨てていくことで歯を動かしています。つまり歯並びを治すためには、患者様お一人おひとりに合わせたカスタムメイドのマウスピースを何枚も何十枚もロボットが作製することになります。
当院では3D口腔内スキャナーを用いてスムーズな治療より精密な治療を行っております。マウスピース型矯正装置の種類も豊富に取り扱っており、患者様にあったものを選択し治療しております。

こんな方におすすめです!

  • 取り外しができる装置でなおしたい方
  • とにかく矯正治療中に目立つ装置はイヤという方
  • 歯のデコボコやすきっ歯をなおしたい方
  • 金属アレルギーの方

マウスピース型矯正装置のメリット

  • 薄く透明な素材を使用しているため、装着していてもほとんど目立ちません。
  • ワイヤー矯正では月に一度の通院が必要ですが、マウスピース矯正では約3か月に一度の来院で管理が可能です。
  • 取り外しができるため、普段通りの歯磨きやお口のケアがしやすく、衛生的です。
  • 金属を使用しないため、金属アレルギーの方にも安心してご利用いただけます。
  • カスタムメイドの使い捨て装置を使用するため、清潔に保つことができます。
  • 正しい治療効果を得るためには、指示通りに装着時間を守る自己管理が重要です。
  • 適応できる症例とそうでない症例が明確に分かれるため、正確な診断が不可欠です。

マウスピース型矯正装置のデメリット

  • 対応できない歯並びもある。
  • 患者様ご自身で装着を続けていただく必要があるため、根気のない患者様や装着時間が守れない等、協力度の低い患者様の治療効果が低い。

インビザラインについて

インビザラインについて

マウスピース型矯正装置の代表的なメーカーの一つに、当院でも採用しているアライン・テクノロジー社の「インビザライン」があります。アライン・テクノロジー社は1999年に、米国の矯正歯科医師向けにインビザラインの提供を開始しました。米国では瞬く間に普及し、現在も主流の矯正治療法の一つとして確立されています。

透明で目立ちにくく、取り外し可能なマウスピース型矯正装置による治療は、日本でも約20年前にインビザライン・ジャパン株式会社が設立され、徐々に普及してきました。
当初は矯正専門医のみに提供されていましたが、日本の矯正歯科学会の一部がこの治療法の普及に慎重な姿勢を示したこともあり、現在では一般歯科医でも提供できるようになっています。

多くの矯正歯科学会がマウスピース型矯正装置の普及に慎重な姿勢を示した理由の一つに、日本人の骨格的な特徴があります。日本人は欧米人に比べて顎骨に対する歯の大きさが大きく、叢生(歯並びのガタつき)の程度が高いため、非抜歯ではなく抜歯が必要となるケースが多い傾向にあります。そのため、非抜歯症例を得意とするマウスピース型矯正装置では対応が難しい症例が多いことが懸念されました。

インビザラインについて

また、導入当初は抜歯を伴う治療のデータがほとんどなく、マウスピース型矯正装置による抜歯症例の治療はリスクが高いとされていました。特に、ワイヤー矯正を前提としない診断がなされた場合、本来は抜歯が必要な症例でもマウスピースによる非抜歯矯正で治療が進められた結果、歯が歯槽骨から大きく飛び出してしまい、歯肉の退縮や歯の動揺が止まらなくなるケースが報告されています。

しかし、正しい矯正の知識と豊富な経験に基づいて治療を行えば、マウスピース型矯正装置を活用した治療は非常に優れた選択肢となります。適切な診断と計画のもとで使用することで、安全かつ効果的な治療が可能となるのです。

薬機法において承認されていない医療機器について

インビザラインの特徴

インビザラインの特徴

当院が考えるマウスピース型矯正装置(インビザライン)の最大の特徴でありメリットは、「クリンチェック」と呼ばれるシミュレーション画像の活用にあります。
クリンチェックでは、3D技術を用いて治療前後の歯並びをシミュレーションでき、治療の進行を動画で確認することが可能です。視覚的にイメージできるため、言葉だけの説明よりも治療後の歯並びを明確に想像しやすくなります。

また、治療の進行予測が立てやすいため、「結婚式や大切なイベントまでに前歯を整えたい」などの具体的な目標に向けた調整もしやすくなります。さらに、マウスピースは取り外し可能であるため、毎日の装着時間の管理や、指定されたタイミングでの交換が必要になります。矯正歯科医の指示を守らない場合、シミュレーション通りに治療が進まなくなることがあるため、自己管理が重要なポイントとなります。

マウスピース型矯正装置の症例1

治療前

治療前

治療後

治療後

治療前

治療前

治療後

治療後

矯正治療の概要

主訴 出っ歯を治療したい・口が閉じづらい
症状 口唇閉鎖不全を伴う二級 上顎前歯唇側傾斜
年齢 20代
治療に用いた主な装置 マウスピース型矯正装置 カリエール
治療方針(抜歯部位) 非抜歯 上顎遠心移動 歯列の拡大 IPR
治療期間 1年7か月
治療費用 ¥8500,000 (税込¥950,000)→マウスピース型矯正装置
+毎回の処置料¥1,000~¥5,000(税込¥1,100~¥5,500) ※15回程度
リスク・副作用 痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮

マウスピース型矯正装置の症例2

治療前

治療前

治療後

治療後

治療前

治療前

治療後

治療後

矯正治療の概要

主訴 抜歯せずに八重歯を綺麗にしたい
症状 叢生
年齢 40代
治療に用いた主な装置 マウスピース型矯正装置(アライナー装置)
治療方針(抜歯部位) 非抜歯 IPR
治療期間 1年6か月
治療費用 ¥850,000 (税込¥950,000)→マウスピース型矯正装置
+毎回の処置料¥1,000~¥5,000(税込¥1,100~¥5,500) ※10回程度
リスク・副作用 痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮

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