ホワイトニングの一般的なリスクと副作用
自由診療に伴う一般的なリスクや副作用について

厚生労働省の「医療広告ガイドライン」では、自由診療(自費診療)を行う際、患者さんへリスクや副作用を周知することが定められています。
デンタルサロンCLASS-Aでは、矯正歯科治療とホワイトニングが該当します。これらの治療は大きな利点を提供しますが、他の医療行為と同様に一定のリスクや副作用が潜在する点をご承知おきください。
※ここで示すリスクや副作用が、必ずしもすべての方に発生するわけではありません。
ホワイトニングに伴う一般的なリスクや副作用について
ホワイトニングには以下の一般的なリスク・副作用があることをご理解ください。
※ここで示すリスクや副作用が、必ずしもすべての方に発生するわけではありません。
1、オフィスホワイトニングで使用される主成分は過酸化水素です。この薬剤は歯の表面を覆う保護膜(ペリクル)を一時的に分解するため、処置直後は歯面がざらつきやすくなります。保護膜はおおよそ24〜48時間で再生しますが、その間は着色性の飲食物や酸性飲料を控えるなど、特別な注意が求められます。
2、ホワイトニング治療は個人によりその効果が異なりますので、すべての方が必ずしも現在の状態から改善されるという保証はありません。変色の原因によっては色調の改善が見込めないこともあります。しかし多くの場合、シェードガイドを基準として、3~4段階明るさが増します。
3、ホームホワイトニングは、その効果が約1週間で現れてきますが、あまり効果が見られないようであれば、薬剤の変更やホワイトニング期間の延長が必要になります。この場合、歯の色がチョーク様のマットな白さになることがあります。
4、ホワイトニング効果の持続期間は、変色の原因及び生活習慣によって変わってきますが、2~3ヶ月に一度のホワイトニングによってその白さを保つことができます。
5、ホワイトニングにより、知覚過敏、歯肉の灼熱感、粘膜の潰瘍、歯の痛み等が生じることがまれにあります。これらの大部分は一時的のもので、通常数日で治癒します。
6、ホワイトニングは健全なエナメル質が対象です。エナメル質が損傷を受けている場合やすでに知覚過敏の傾向がある場合、ホワイトニングを行うことでさらに症状が悪化することがあります。その場合はホワイトニングを中断することがあります。
7、妊娠する可能性が高い方、あるいは妊娠中・授乳中の方にはホワイトニングは適当ではありません。時期をずらして行うことをお勧めします。
8、ホワイトニングを行うと、歯の表面に点状に白い部分が現れることがあります。これは歯に元々あるものがホワイトニングにより強調されたものです。数週間から数ヶ月経つとまわりになじんできますが、それでも気になる場合は、歯を削って白いつめものをするなどの処置が必要となります。
9、通常、ホワイトニングにより、神経のある歯の色調は明るく変化します。しかし、充填物(つめもの)、補綴物(かぶせもの)の色調が異なって見えるようになりますので、あまり目立つ場合はこれらの処置をやり直す必要が出てきます。
※神経の無い歯のホワイトニングでは、歯の内側(神経の入っていたスペース)へ薬剤を入れ、内側から白くするという方法もありますが、当院では行っておりません。
ホワイトニングを避けた方が良いケース
1、詰め物や被せ物が多い場合、ホワイトニングで自分の歯だけが明るくなると人工歯との色差が際立つことがあります。色調をそろえる方法もありますが、追加の時間と費用がかかる点をご留意ください。
2、ホワイトニングは天然歯を対象とした処置のため、入れ歯・差し歯などの人工歯自体は白くできません。人工歯も明るい色合いにしたい方は、ホワイトニング完了後に差し歯などを作り替えることをおすすめします。
3、歯にヒビが入っていると、薬剤が亀裂内部に浸透しやすく、歯質へのダメージや痛みを引き起こす恐れがあります。ヒビが確認された場合はホワイトニングを控え、まずは補修治療を受けてください。
4、この施術は歯髄(神経)が生きている歯に効果を発揮します。神経を抜いた歯や失活歯では十分な変色改善が得られないため、別の審美修復法をご検討ください。
5、抗生物質(例:テトラサイクリン系薬剤)の影響で強く変色した歯は、通常よりホワイトニング効果が出にくい傾向があります。
6、18歳以下の患者様は、エナメル質が成熟しておらずリスクが高く当院ではホワイトニングはおすすめしておりません。クリーニングのみで本来の白さを取り戻すことは可能です。
ホワイトニングを行ってはいけないケース
1、無カタラーゼ症(カタラーゼ欠損症)の方は、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解できません。体内に取り込まれた薬剤が残留すると進行性口腔壊死など深刻な障害を招く危険があるため、ホワイトニング処置は絶対に避けてください。
2、妊娠中または授乳中は、胎児・乳児への影響が十分に解明されていません。安全を最優先に考え、ホワイトニングは時期をあらためて受けることをおすすめします。